【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

【クロス理解で実践で使おう!】『ISSUEから始めよ』×『USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』 part③

 

 

それぞれの本の要約記事→【クロス理解】記事となります。

Part①・②を読まれていない方は先にこちらをどうぞ。

 

Part①

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/163208

 

Part②

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/171309

 

 

 

 

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クロス理解

まずは復習。

 

『ISSUEから始めよ』

【究極の一言まとめ】

解くべき問題をきちんと定めてから解くようにしろ!

 

 

USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』

【究極の一言まとめ】

消費者の視点になり消費者の求めている「本質」を売れ!

 

 

 

【クロス理解】Lets  Start!!

 

まず、

マーケティングをする時は必ずフレームワークを使う。

「背景」から始まり、最後に「戦術」を考える。

これはどの業種・業態にも適応できる考え方である。

これに沿って解説していく。

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まずは「背景」から。

 

「背景」

現状を知るために使う分析が「3C分析」

company(自社)

competiter(競合)

customer(顧客)

 

ここで大切なのが、「勝てるところで勝つ」ということ。

それは、以下の要件を満たしている。

・自社の強みであり

・消費者のニーズであり

・他社の強みでは無い

 

言い換えれば、

「自社の強み×顧客のニーズ」の交わっている所で、

誰にも負けない所である。

これがビジネスドライバー」であり

「USP」ともいわれる。

 

 

勝つ鉄則!!USPの見つけ方

 

では、この「USP」をどうやって

見つけることが出来るのだろうか?

 

自社の強みは、当然「本質」を考えばわかる。

他社の強みは、インターネットや知りあい、

あるいは自分で実際に使用したりして「調べる」ことでわかる。

 

問題は消費者のニーズである。

それを知るために必要なのが「消費者視点」である。

 

その結果「USP」を見つける。

それを達成するための問題。

それが1%の「良いISSUE」である。

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たとえ自社の強みの範囲で戦っていたとしても

「USP」以外の所で戦ってしまうと、負ける可能性が上がる

 

「自社の強み×競合の強み×顧客のニーズ」

・・・価格競争になり利益が出ない。

例)居酒屋

 

「自社の強み×競争の強み」

・・・

会社どうしのケンカに過ぎない。

ユーザー視点が全くない

例)I PHONEが世に出る前の日本の携帯電話会社。

「こんな機能、使わないよ!」

とツッコミたくなる余計な機能多数

 

これらがいわゆる「犬の道」であり、

99%の「悪いISUUE」である。

悪いISUUEを立ててしまったら後は失敗しかない。

理由は無駄な努力に終わるから。

 

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次に「目的」。

目的はとにかくシンプルなものが良い。

考えれば当然である。

1%のことに集中するのだからシンプルに決まっている。

裏をかえせば、一言でいえないような

複雑な目的は「犬の道」かも知れないということ。

 

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目的が決まれば、次は「目標」だ。

目標はtargetのこと。

つまり、「誰に(WHO)に売るのか?」を決めること。

この時に使う分析が「STP分析」である。

 

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そのうちの前2つ

S(セグメント)

T(ターゲット)

に注目。

 

 

ターゲットを決めるには、

以下の4つのエッセンスで「仮説」をたてて考える。

きちんとした「仮説」がたてられるのも、

「良いISUUE」の条件のひとつである。

 

・人口・・・年齢層 男女比 (狙っている人の客観的データ)

・地理・・・大都市・田舎 都会 ビジネス街

・行動・・・月に何回行く・購入頻度(リピート率)

・心理・・・新しいもの好きか保守的か  求めているものは

 

ここで注意しなければいけないのは、

「むやみにターゲットを絞りすぎること」である

採算が合わず無駄な努力に終わる。

すなわち「犬の道」である。

 

 

次に「戦略」

戦略とは、

自社のリソース

(ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知財)をどこに集中させるか決めること。

選択と集中」により「1%のISUUEを解くため=本質」にリソースを集中させる。

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そして売るもの(WHAT)を決める。

売るものはどの業種も決まっている。

「本質」だ。

では「本質」とは何か?

消費者が求めている根源的なものだ。

 

気を付けなければならないのは

「現象」と「本質」は違うということ。

「現象」はあくまで手段である。

 

例)

USJは「ワクワク感」が本質

フェラーリ社は「優越感」が本質

 

ジェットコースターや車本体は、

あくまで「手段」であり「戦術」である。

 

 

では「戦術」とは何か。

「戦略(WHAT)=(本質)」を「目標(WHO)」

に届ける手段である。

 

そのために使う分析が「4P分析」である。

 

例えば

ある「場所」(place)に飲食店があり訪れた。

「商品」(product)を注文し、

そこには「価格」(price)が当然ついている。

その店を選んだキッカケは

TVCMとインスタという「販促」(promotion)だった。

 

こんなことは日常茶飯事である。

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言い換えれば、

消費者が見えているものは「戦術」の部分に過ぎないのである。

いちいち「戦略」まで帰納的に考えない。

 

では、この飲食店の「戦略」=「本質」とは何か?

それは、美味しいものを食べたいという「幸福感や満腹感」である。

つまり体験を売っているのである。

 

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これは、冒頭に記した「3C」分析でもいえる。

他社を分析しようとしても見えているものは所詮「戦術」である。

 

「戦術」レベルを分析し、

理解したような錯覚に陥ってはならない。

錯覚を元に自社を改善しようと動くのは失敗のもと!

何故なら「他社の本質」を理解できていないから。

そして、そのような企業は「消費者のニーズ」も正確に掴めないだろう。

つまり「悪いISUUE」まっしぐらである。

 

自社を成功に導くには「USP」を見極め、そこで戦うしかない。

その為に肝に銘じておくこと。

 

解くべき問題を定めてから解くようにしろ!

       ×

消費者視点にたって消費者の求めている「本質」を売れ!