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税金は政府のお小遣いではない!?『知識0からわかるMMT入門』part③

社会保障をするために増税が必要だ!

 

こうゆう政治家は「嘘つき」だ。

それか、本人もお金に関する理解に乏しい。

 

何故なら

税金は政府のお小遣いではないから。

 

厳密にいうと

確かに、お小遣いの役割もあるが

主な目的は違う。

そもそも「政府は貨幣の供給者」なのだ。

詳しくはpart②を読んで欲しい

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/11/030016

 

落ち着いて考えて欲しい。

貨幣をつくって世間に供給している人に

お小遣いが必要だろうかw

 

そのお小遣いをつくったのは俺だよっ!

by 日本政府

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【目次】

 

 

①目からウロコの税金の役割!消費税は罰金!?

 

税金を取る意味は?

大きく分けて4つあるのだ。

 

①ビルトインスタビライザー

 

いわば景気の安定化装置だ。

不景気の時は、

税金を軽くして消費を促す。

逆に景気が良すぎるときは、

税金を重くして消費を抑える。

 

 

所得再分配

 

所得が低い人からは税金をチョットだけ取る。

稼いでいる人からは税金を多く取る。

 

政府が集めて、公共の為に支出する。

 

 

③罰金による抑制

 

例えば「炭素税」というものがある。

これにより「二酸化炭素」の排出量を抑える効果がある。

お金を払いたくないから!という単純な理由だ。

 

また「法人税」は

企業の過大な純利益に対する罰金だ。

そうすることで、

企業は出た利益を

投資にまわす傾向が強くなる。

 

では「消費税」は、、、、

消費に対する罰金」だ!

 

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昨年10月に10%にあがった消費税。

その結果、民間消費が落ち込んだ。

 

当然だろう。

「消費に対する罰金」なのだから!

 

しかもだ。

税収が減った。

 

100歩譲って、

「税金は政府のお小遣いだ」という立場

に立ったとしても

消費税は悪税だ。

 

 

何故なら、

増税の結果、

消費が減り、

企業の売上が減り、

所得が減った。

 

つまり、

所得税法人税も減った。

 

 

消費する我々も企業も政府も

誰も得しない!

「消費税」とはそれほど悪税なのだ。

 

 

②何故、日本円をつかっているの!?「租税貨幣論

 

税金の最後の役割を

説明しているのが

MMTの真骨頂。

 

答えは「徴税によって日本円の価値を担保している」から。

 

そもそもあなたは、

何故、日本円を使うのか?

 

ほとんどの人は

「国家の信用」とかいう。

 

それって具体的に何!?

と聞き返すと、ほぼ答えられないw

 

一方、MMTは違う。

「国家が徴税の義務を国民に課すからだ」と説明する。

 

我々、日本人は全員、

政府に対して債務を負っている。

「税金」という名の債務だ。

無視できない。

誤魔化すと捕まる。

いわゆる「脱税」だ。

 

我々が負った債務。

この債務を解消するための手段が「日本円」。

ドルでも仮想通貨でも納税できない。

日本円でしかできない。

 

つまり、

政府からの債務を解消するための手段が

日本円なのだ。

 

だから、日本円に価値を持つ。

この考え方を「租税貨幣論」という。

 

 

③徴税ナシで支出している!?OMF

 

税金は政府のお小遣いではない。

しかも、政府は徴税ナシで支出できるのだ。

というかしている。

 

政府が国債国庫短期証券)を発行し

日銀に直接持ち込む。

そして、日銀当座預金を借りる。

そのお金で民間に支出する。

これをOMFという。

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この時、政府は一切徴税していない。

むしろ

政府は徴税より先に、

このようなフローで支出している。

つまり支出が先。

ペンディングファースト」である。

後で徴税で調節しているのだ。

 

MMT

民間経済を「シンク」に例えて説明している。

 

シンクに水が入っている。

 

シンクとは供給能力

水とは需要

 

政府はシンクに水を継ぎ足すことができる。

これが支出だ。

 

逆に、シンクの水を下から抜くことが出来る。

これが徴税だ。

 

シンクの水が溢れているのが「インフレ」

水が全然足りないのが「デフレ」

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理想は、シンク満タンに水が入っていて

少しこぼれる程度だ。

インフレ率2%程度。

 

そうするとどうなるか?

企業は投資して供給能力を高める。

つまり、シンクが大きくなる。

こうして経済成長していくのだ。

 

では、日本の現状はどうか??

 

20年続くデフレだ。

つまり水が足らない。

そして

今はコロナ禍だ。

急速に水が減っている。

 

では、どうすればいいか?

解決策は小学生でもわかるだろう。

 

水を抜くことをSTOPして

政府がドバドバ水を継ぎ足すことだ。

 

具体的には

保険料などの税金を免除して

消費税も0にして

国債を発行して支出すること。

それ以外にない。

ワイドショーに決して騙されてはいけない。

 

 

最後に。

もう一度言おう。

 

政府は貨幣の供給者だ。

我々民間人から貨幣を集め(徴税)ないと

支出できない、というのは真っ赤な嘘だ。

 

真実は逆だ。

政府はインフレになるまで

言い換えればシンクの水が満タンになるまで

いくらでも支出できる。

財政破綻などあり得ない!