【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

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【匂いで顧客をノックアウトorクレーム!?】『脳科学マーケティング 100の心理技術』part②

普段、何気なくしている「買い物」も

売り手の術中にハマっている我々消費者。

基本的なテクニックはpart①で述べた。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/08/13/134232

 

今回も引き続き紹介していく。

これを読めば、

きっとあなたも共感するだろう。

また売り手に回った時に

大いに活用出来るに違いない!

 

 

 

①匂いだけで髪サラサラになるシャンプー!?驚きの効果とは!?

シャンプー

毎日のように使うシャンプー。

特に女性はこだわりが強いだろう。

 

ノンシリコン

ダメージケア

オーガニック

などなど。

 

店頭に並ぶシャンプーの種類には驚かされる。

そんなシャンプーの中で

消費者が選ぶ基準のひとつに「匂い」がある。

 

「とてもいい匂い」のするシャンプーは

それだけでも優位といえる。

 

ここまでは当然の話だ。

面白いのはここから。

 

あるシャンプーを販売している会社が

成分を全く変えず

「匂い」だけを新しくした。

 

すると

今までそのシャンプーを使用していた

リピーターから

「髪がサラサラになった」

「髪にツヤが出た気がする」

といった好意的な意見が寄せられた。

 

当然だが

成分が変わらない以上

そんなことはあり得ない。

 

匂いを変えただけで

消費者が感じる「効能」すら改善されてしまうのだ!

 

②パンの匂いは快or不快?

パン屋

パン屋の前にいくといい匂いがする。

小麦とバターが入り混じったような匂い。

 

思わず

店内に引き込まれてしまうこともしばしば。

 

もちろん

食べ物に大して匂いの効果は大きい。

食欲を刺激することは言うまでもない。

 

これを利用しようとした会社がある。

アメリカのベーカリー会社だ。

人工的にパンの匂いを出す機械を発明し

バス停に設置した。

 

実際の店舗は

バス停から200Mほどの所にある。

 

これで匂いに惑わされた客達が

自店舗に買いに来る。

その勝算だった。

 

しかし

実際に来たのは

客ではなくバス会社からのクレームだったのだ。

 

バス停で待っている人達から

バス会社に

「なんかパンの匂いがする。やめて欲しい。不快だ」

といった趣旨のクレームがあった。

それをうけて

バス会社はパン屋に

機器を外してくれと頼んだのだ。

 

 

ここでわかることは

世間一般で

いい匂いとされているものでも

場所によって不快に感じることがある」ということ。

 

確かに

焼き鳥屋やお寿司屋さんで

香水のきつい女性は嫌われる。

 

しかし、パーティーや夜の街では好かれるだろう。

 

つまり

匂いとは

それ単体で価値はない。

「場所×使用シーン×匂い」

この公式が

消費者にダイレクトに効くのだ!

 

 

まとめ

・匂いは購買行動を促すだけでなく、

商品そのものの(効用)すら変えることができる。

 

・良い匂いとはTPOによる。

「場所×使用シーン×匂い」の公式に沿って、匂いを活用する必要がある。