【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

【メニュー減らして熱いお茶で心を掴め!?】『脳科学マーケティング 100の心理技術』part④

脳科学マーケティングは全ての商売に使える。

中でも、飲食店・カフェなど

いわゆる「客商売」で効果を発揮できる。

メニューの書き方テクニックは

先にpart③を読んで頂きたい。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/08/17/111234

 

今回は

スグ出来る飲食店の「裏技」をご紹介したい。

 

 

 

①ジャムの味が多すぎて選べない!?痛みを避ける行動とは?

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こんな実験がある。

あるスーパーで

パンに使用するジャムの種類を24種類ほど

に増やした。

すると売上がUPするどころが

激減した。

購入割合はわずか3%!

 

この状況を受けて

思い切って6種類まで減らしてみた。

すると約30%が購入!

 

実に10倍も売上が伸びたのだ。

 

何故だろうか?

理由は脳の構造にある。

顧客は迷ったら買わない」のだ。

つまり、多すぎる選択肢は購入頻度を下げる。

 

何かを選ぶということは

それ以外を捨てるということ。

「取捨選択」の数が多いほど

脳は痛みを感じる。

その痛みから逃れようと

「買わない」という行動になるのだ。

 

②自分で「選んだ」という錯覚をつくる!?オススメとランキング

 

この選択肢を狭めるという方法は

飲食店でも活用できる。

 

ポテトフライの味が

数十種類から選べる

日本酒・焼酎のメニューが多い

etc

 

これらの店は逆効果といえる。

何故なら、

顧客を喜ばそうとして

大量の在庫を持っているにも関わらず

実は顧客の脳を痛めているわけだ。

 

あなたも顧客として

飲食店にいった時に経験がないだろうか?

焼酎を頼もうとメニューを見る。

凄まじい選択肢があるが

結局は選べず

ベタな「黒霧島」を頼んでしまう

 

この時、

あなたの脳はダメージを受けているのだ。

 

では、店側はどうすればいいのか?

黒霧島」だけを置けばいい!

そう思うかも知れない。

しかし、それでは駄目だ!

 

何故なら

「顧客に選択する権利」がないから。

顧客はメニューが少ない店だと腹をたてる。

 

人間とは勝手な生き物だ。

選択肢を広げすぎると痛みを感じるが

選択肢がないと不満に感じる。

 

つまり、

「適度な選択肢」が必要なのだ。

でも痛いのは嫌。

もはや駄々っ子だw

 

しかし

店舗はこの駄々っ子がお金を落としてくれるから

成り立っている。

では、どうすればいいのか?

それがランキングとオススメだ。

両方ともBEST3~5にするのがGOOD!

何故なら

ジャムの例と同じく、

5個程度の選択肢が

顧客にとって最も痛みが少ないからだ。

 

その中でも、

特に売りたい商品は

大きく書くこと。

これで注文をコントロールできる。

単純なことかも知れないが

これが効果絶大。

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顧客は

ランキングやオススメの中から

「選んだのは自分」であると思える。

勿論、実際は店側がある程度誘導しているのだがw

顧客の錯覚が重要なのだ!

 

あるいは

すぐにスタッフに向かって「オススメは?」

と聞いてくる顧客がいるだろう。

彼らは

極度の痛がり

MS(店舗を評価するミステリーショッパー)である。

どちらにせよ注意が必要だw

 

 

③お茶でホッコリするのは脳科学!?

 

お茶を飲んでホッコリする♪

そんなCMがよくあるが、

これは脳科学でも証明されている。

 

では何故ホッコリするのか?

大きな要因のひとつに「温度」がある。

 

人間は

「温かい」ものを飲むと

心まで温かくなるのだ。

 

これを利用しない手はない。

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ある程度、高級なお店は

最初と最後に「お茶」がでてくるだろう。

 

作法ともいえるが

これは顧客を満足させる

脳科学テクニックでもある。

 

ピークエンドの法則というものがある。

最後が一番印象に残るということ。

最後に温かいお茶で心がホッコリすると

「あのお店は良かった」と思われやすいのだ!

 

これはどの業態でも使える。

居酒屋でも

大衆酒場でも

カフェでもいい。

 

最後にサービスの

「あがり」を出すだけで顧客のリピート率はUPするだろう!

 

あるいは

私自身が現場にいたときのテクニックも紹介しておきたい

 

夏は

来店時には「凍らせたおしぼり」を出す。

すると当然喜ばれる。

お会計時は「熱いお茶」と「熱いおしぼり」を出す。

顧客はクーラーの効いた店内で2時間ほどいるのだ。

少し寒いと感じる人も多いはず。

この寒暖差のGAPで「ホッコリ度」は倍増w

リピートにつなげる。

 

是非試してみてほしい!

 

まとめ

・人間は選択肢が多すぎると、脳の痛みを感じ、購入頻度が下がる。

・飲食店では、オススメやランキングなどで選択肢を狭めることで注文率があがる。

熱いお茶を出すと心もホッコリする。