【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

【対立構造と難解文章で虜になる!?】『脳科学マーケティング 100の心理技術』part③

人間は意識している理性ではなく

知らず知らずのうちの脳に従ってしまう。

 

そんな特性を研究した脳科学マーケティング

part②では「匂い」の絶大な効果について述べた。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/08/15/122928

 

今回は

人をファンにさせるテクニックをご紹介する。

 

 

 

 

 

①俺たちの敵はあいつだ!!共通の敵をつくる構造とは!?

かつて

ソ連アメリカは冷戦状態だった。

 

主要な国はどちらかについた。

どちらかにつくことで

お互いの仲間意識を芽生えさせる。

その結果、

日本はアメリカの属国と化しているわけだがww

 

これは国単位の話ではない。

会社でも個人の友人範囲でもあてはまる。

 

俺たち企業のライバルは、あの企業。

だから社員一丸となって追い越そう!

ベンチャー企業にありがち。

 

しかしだ。

当のライバル企業は

自社をライバルと思っていなかったりする。

実は経営者どうしは仲が良かったりする。

 

「共通の敵」をつくることで

仲間意識を高めるというテクニックなのだ。

 

重要なことは

ここでいう「ライバル」は

本当にライバルでなくてもいいということ。

 

世の中を変えたい。

こうゆう制度を改革する。

我々で変えていこう!

 

こうゆうことを声高にいって

支持を集める人がいる。

選挙中の政治家がまさにそれ。

その演説に感動して投票なんてしてしまう。

選挙演説 

 

しかしだ。

あなたは

その政治家が批判している制度について

どのくらい知っているのだろうか?

 

知っていて賛同しているなら問題ない。

しかし、ほとんど知識0のまま

政治家の事を信じてしまう。

いや、信じ込まそうとしているのが選挙だ。

 

いわゆる

「木を見せて森を見せない」方法だ。

コロナ禍で政治に対する不満が高まっている。

是非、一度冷静になって考えて欲しい。

 

Windows派 Mac派!?人を熱狂させるCMとは!?

 

あなたのまわりに

Macを愛してやまない人はいないだろうか。

 

もちろん

Macの性能が高いことは認めるが

ほとんどの仕事はWindowsで事足りる。

 

でも、Mac愛好家は絶対に譲らない。

 

何故ここまで「ファン化」しているのか。

これも立派な戦略だ。

AppleのCMを思い浮かべて欲しい。

 

Mac

I PHONE

などすべての製品CMで共通していることがある。

それは

その商品を使用している人に焦点があたっている」こと。

 

決して商品説明ではない。

その製品を使用した結果

得られた幸福なライフスタイルを描いている

 

そうすることで

「これを使っている俺たち」という仲間意識が生まれる。

 

元々の愛好家は更に「好き度」が増す。

いわゆる「もっとファン」になる。

 

あるいは

今までMacを使用してなかった人間の何割かは

「俺もあの仲間の一員になりたい」と願う。

そして購入する。

 

挙句の果てに

Windowsはダサくて嫌!とか言い出す。

 

まさしく

対立構造と人に焦点をあてた

プロモーションの成功例。

 

ことごとく

ジョブスの凄さを思い知らされるものだ。

 

 

③『ゴチになります』で検証済み!?高級レストランではメニュー名が長い!

 

ゴチになります』に出てくる料理名は長い。

~を添えて

~風味

etc

 

何故そうしているのか?

それは

長く難しい料理名の方が

人が美味しく感じる」から。

 

これも

脳科学を使ったテクニックである。

 

長い料理名は

読み手(客)の理解を遅くする。

すると読み手は勝手に

手が込んでいて、

技術が必要な料理だと思い込む。

 

それだけで美味しく感じるのだ。

 

国産豚のばら肉と新たまねぎをたっぷり使った

た醤油香り炒め~ジンジャー風味を添えて

 

いかがであろうか?

これを世間一般では

「生姜焼き」というのだ。

 

 

まとめ

・政治家達は「我々」という言葉で民衆を動かそうとする

Mac愛好家達は仲間意識でより「ファン度」が増していく

・料理名を長く難解にするだけで、

手間のかかった美味しい料理と勘違いする。

 

 次回は飲食店で実際に使える

脳科学マーケティングをご紹介していく。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/08/20/112602