【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

島田紳助は天才マーケター!?XとYを導け!『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』part①

天才芸人:島田紳助の伝説の授業がある。

吉本の若手に行った講義だ。

未だにYouTubeに残っているかも知れない。

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①100%売れる「XとYの公式」!?

そこで彼はこう語っている。

X:自分が出来ること

Y:時代のニーズ

 

紳助本人も含めて売れ続けている芸人はみんな

XをYに合わせている。

つまり、自分を時代にニーズに合わせて微修正を繰り返している。

接触事故」の連続だと。

 

一方、いわゆる「一発屋芸人」は

何故売れたのにスグ消えてしまうのか?

それはXとYが正しくわかっていないからだ。

つまり、

なんとなく自分が面白いと思う事を続けてきた:x

それと時代にニーズ:Yが

「偶然」にぶつかった。

激しくぶつかったからインパクトが大きい。

そして一気に売れる。

しかし、Yは数年で変化する。

XをYも正しく分析できない人間にとっては、

Yの変化についていけない。

だから数年で消えてしまう。

 

学校の数学テストでいうと

売れている芸人は、

途中の数式をきちんと解いて、答えにたどり着いた人。

一発屋芸人は、

テキトーに答え(数字)を書いて「たまたま」正解した人。

 

前者は他の問題にも対応できる。

後者はよほどの幸運の持ち主でもない限り不可能だ。

そしてそんな幸運なことあり得ない。

つまり対応できない。

 

この話はマーケティングの本質を極めて鋭く突いている。

今回、紹介する本の作者もそう語っている。

 

②公式がわかっていない飲食店!?

 

私たちの日常生活においても同じ法則があてはまる。

分かりやすいのが「飲食店」ではないだろうか。

「あの飲食店、少し前まで

めちゃくちゃ流行っていたのに最近どうしたの?」

「この場所、スグ他の店に変わっちゃうね」

とにかく飲食店は移り変わりが激しい!

何故か?

これらを運営している会社が「一発屋」だからなのではないか?

つまり、信じてやってきた

「商品・サービス:X」が

たまたま「ニーズ:Y」にぶつかった。

「これはいける!!!」と社長は確信。

どんどん出店しまくる。

つまり、Xを同じパッケージで増殖させまくる

しかしニーズは数年で変わる。

そして売れなくなり不振店だらけになる。

一方「ニーズ:Y」は別会社のXとぶつかる。

また新たなブームが起きる。

こうして、大手のチェーン店は淘汰・ブームは繰り返されていく。

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この背景として、

必要以上に「店舗コンセプト」を決め

ターゲットを狭めすぎていることもあるかと感じる。

いわば「Xに意識がいきすぎ」なのではないか。

言い換えれば、

「プロダクトアウト」の側面:Xが強すぎて

「マーケットイン」の側面:Yの考えが弱すぎる。

 

そうゆう意味では、

街中で長年やっている

飲食店ほど「XとY」を理解しているのと言える。

詳しくはUSJをV字復活させて森岡毅さんの本解説を見て欲しい!

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/171309

 

 

紳助さんの助言は

飲食業界のみならず、全ての事象に当てはまるはずだ。

今後、どんな小難しい本を読もうとも

マーケティングの本質」は常にこれ。

いつだって思考をクリアに出来る。

前置きが長くなってしまったが

こちらを理解してもらえたら、いよいよ本の解説にすすもう!

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/31/145104

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