【眠っていた「名著解説」×飲食店「マーケティング」Blog】

「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

島田紳助は天才マーケター!?XとYを導け!『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』part①

天才芸人:島田紳助の伝説の授業がある。

吉本の若手に行った講義だ。

未だにYouTubeに残っているかも知れない。

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①100%売れる「XとYの公式」!?

そこで彼はこう語っている。

X:自分が出来ること

Y:時代のニーズ

 

紳助本人も含めて売れ続けている芸人はみんな

XをYに合わせている。

つまり、自分を時代にニーズに合わせて微修正を繰り返している。

接触事故」の連続だと。

 

一方、いわゆる「一発屋芸人」は

何故売れたのにスグ消えてしまうのか?

それはXとYが正しくわかっていないからだ。

つまり、

なんとなく自分が面白いと思う事を続けてきた:x

それと時代にニーズ:Yが

「偶然」にぶつかった。

激しくぶつかったからインパクトが大きい。

そして一気に売れる。

しかし、Yは数年で変化する。

XをYも正しく分析できない人間にとっては、

Yの変化についていけない。

だから数年で消えてしまう。

 

学校の数学テストでいうと

売れている芸人は、

途中の数式をきちんと解いて、答えにたどり着いた人。

一発屋芸人は、

テキトーに答え(数字)を書いて「たまたま」正解した人。

 

前者は他の問題にも対応できる。

後者はよほどの幸運の持ち主でもない限り不可能だ。

そしてそんな幸運なことあり得ない。

つまり対応できない。

 

この話はマーケティングの本質を極めて鋭く突いている。

今回、紹介する本の作者もそう語っている。

 

②公式がわかっていない飲食店!?

 

私たちの日常生活においても同じ法則があてはまる。

分かりやすいのが「飲食店」ではないだろうか。

「あの飲食店、少し前まで

めちゃくちゃ流行っていたのに最近どうしたの?」

「この場所、スグ他の店に変わっちゃうね」

とにかく飲食店は移り変わりが激しい!

何故か?

これらを運営している会社が「一発屋」だからなのではないか?

つまり、信じてやってきた

「商品・サービス:X」が

たまたま「ニーズ:Y」にぶつかった。

「これはいける!!!」と社長は確信。

どんどん出店しまくる。

つまり、Xを同じパッケージで増殖させまくる

しかしニーズは数年で変わる。

そして売れなくなり不振店だらけになる。

一方「ニーズ:Y」は別会社のXとぶつかる。

また新たなブームが起きる。

こうして、大手のチェーン店は淘汰・ブームは繰り返されていく。

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この背景として、

必要以上に「店舗コンセプト」を決め

ターゲットを狭めすぎていることもあるかと感じる。

いわば「Xに意識がいきすぎ」なのではないか。

言い換えれば、

「プロダクトアウト」の側面:Xが強すぎて

「マーケットイン」の側面:Yの考えが弱すぎる。

 

そうゆう意味では、

街中で長年やっている

飲食店ほど「XとY」を理解しているのと言える。

詳しくはUSJをV字復活させて森岡毅さんの本解説を見て欲しい!

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/171309

 

 

紳助さんの助言は

飲食業界のみならず、全ての事象に当てはまるはずだ。

今後、どんな小難しい本を読もうとも

マーケティングの本質」は常にこれ。

いつだって思考をクリアに出来る。

前置きが長くなってしまったが

こちらを理解してもらえたら、いよいよ本の解説にすすもう!

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/31/145104

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計算尽くしのどはまりゲーム!?『僕らはそれに抵抗できない』part③

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 依存症ビジネスについての最終解説part③だ。

 

 

前回は、

とりわけSNSに見られる

「中毒者の製造方法」の黄金法則

6つのうち2つ紹介してきた。

まだ読んでない方は、ぜひこちらから見て欲しい。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/28/122629

 

 

 

今回は

残り4つの法則と対処法を紹介していく。

 

早速、黄金法則から。

 

③段階的に進歩している感覚がある。

 

初期スーパーマリオの一面を思い浮かべて欲しい。

特徴がある。

説明書がなくても操作をスグに覚えられる。

右側に進んでくことがスグに分かる。

簡単にクリアすることができる。

 

つまり、ユーザーは自分自身で学んでいると感じる。

自分はこのゲームが上手いと感じる。

まさに快感である。

そして、のめり込む。

「中毒者」の完成!

しかしだ!

 その快感は作り手側の計算だ。

中毒者をつくるために。

つまり、

1面の「ビギナーズラック」は意図的につくってあるのだ。

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④難易度が増していく。

やりこみゲームの定番「テトリス」。

プレイ時間が多くなるにつれ

ブロックの落ちてくるスピードが速くなる。

つまり難しくなる。

 

それをクリアし「ハイスコア」を出した時の快感はクセになる。

いわゆる「フロー状態」というやつだ。

 

そして、

やり込みゲームにありがちだが、

スコアをSNSでシェアする機能がある。

実際にシェアし「いいね」をもらうと快感倍増!

自分はヒーローかのような「幻想」にふける。

話はここで終わらない。

その幻想がやがて

「自分はハイスコアを出す義務がある」

といった強迫観念に変わっていくのだ。

 

三者的な立場から冷静に見れば

「あなたのテトリスのスコアなんて、どうでもいいっすよw」。

しかし、当の本人はそれに気づかない。

というか気づけない。

「どうでもいいっすよ!」と声をかけると怒り出すに違いない。

中毒者だから。

酔っ払いに「酔ってますね」と声をかけて

「酔ってねーよ」と絡まれるのと同じである。

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⑤解消したいがされないまま

続きはWEBで。

こんなCMをよく目にする。

最後まで言えよ!とツッコミたくなるが、

最後まで言わないから気になる。

結果WEBで調べてしまう。

これを「ツアイガルニック効果」という。

 

これの究極がアメリカのドラマ「24」だ。

10年ほど前に一世風靡

ツタヤの棚を占領していったこのドラマ。

とにかくジャックバウアーが寝かせてくれない。

どんなに眠くても次の回を観ずにはいられない。

それはなぜか?

理由はいつも「めちゃくちゃいいところ」で終わるからだ。

「24」を一度でも観たことがある人ならわかるはず。

 

ピッピッピッ!

という黄色のデジタル時計が「00:00」となって終わる。

作り手側は明らかに狙っている。

 

テロリストもCTUもあと5分早く行動しろよ!

国家がかかってるんだろう!

そうしたら、この回で面白い場面が見られるのに!

何度、心の中ででツッコんだか分からない。

 

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⑥社会的な結びつき

Instagramが急激に伸びたのは

part②で書いた通り「いいね」という名の

デジタルドラッグを販売しているからだが、

もう一つの側面もある。

社会的な承認欲求だ。

人は認められたい。

「いいね」=認められましたという証でもある。

無論、虚構の証だが。

 

とりわけInstagramは「#機能」により

共通の趣味のユーザーが繋がりやすい。

こうしてお互いにハマっていくのだ。

しかし、自分は他人とすべて同じなのは嫌。

 

ある程度は同じ趣味・思考を持っていて

認められているが、

ある部分は私は個性的でオリジナリティが特別な存在である。

この自己認識が人は快感だ。

これを「最適相違」という。

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以上、6つが「人を中毒者にする」黄金法則だ。

 

如何であろうか?

皆さんにも当てはまることがあるはず。

ちなみに筆者の私は6つすべて当てはまるw

残念ながら「中毒者」だ。

 

中毒を治す究極の方法とは!?

少しでも「中毒度合い」を緩和する。

あるいは「中毒者」にならないために対処法はどうしたらいいのか?

 

本には複数書いてあるが、

究極において対処法は一つしかない。

 

スマホを触らない。

以上。

 

それが出来ないから「中毒者」なのではないか?

そうツッコまれそうだ。

確かにそうだ。

 

だからこそオススメなのは、

物理的にスマホを触れないようにすること。

・隣の部屋に置いておく。

・信頼できる他人にパスコードロックしてもらう。など

 

※2つ目は伝説のホスト、ローランドが実際にしていることだ

 

使いたくても使えないような状態にする。

それしかない。

 

煙草と一緒で近くにあれば禁煙中でも吸ってしまう。

どれだけ吸いたくても、煙草がなければ吸いようがない。

その状況をつくろう。

強制的にだ。

 

私も少しづづ試している。

皆さんも是非やってみて欲しい。

 

 

しかしだ。

このブログのPV数というフィードバックが気になりすぎて、

またスマホを見てしまうかもしれない。

※中毒者つくる黄金法則の②で解説

そういう時は対処法で解説したとおり

スマホを遠ざけようと思う。

しかし、このブログのPV数という

フィードバックが気になりすぎて、

またスマホを見てしまうかもしれない。

※中毒者つくる黄金法則の②で解説したもの

そういう時は対処法で解説したとおり、スマホを遠ざけようと思う。

しかし

しかし、このブログのPV数という

フィードバックが気になりすぎて、

またスマホを見てしまうかもしれない。

※中毒者つくる黄金法則の②で解説したもの

そういう時は対処法で解説したとおり、スマホを遠ざけようと思う。

しかし

しかし、このブログのみなさんPV数という

フィードバックが気になりすぎて、

またスマホを見てしまうかもしれない。

※中毒者つくる黄金法則の②で解説したもの

そういう時は対処法で解説したとおり、スマホを遠ざけようと思う。

しかし

 

(・・・・以下エンドレス)

 

【I make a 中毒者】『僕らはそれに抵抗できない』part②

現代社会で最も人を「中毒者」にしているビジネス。

それがスマホだ。

IPhoneをつくったスティーブジョブスが一番よくわかっている。

詳しくはこちらを読んで欲しい。

 https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/28/120224

 

では、

具体的にどうやって

「依存症ビジネス」をつくっているのか?

 

 

■make a 中毒者の黄金鉄則!?

黄金の鉄則が6つある。

鉄則のいずれかをひとつでも満たしていれば、人はそれに「のめり込む」

複数を満たしていれば「中毒度」は倍増だ!

 

人の心理を巧みに利用した、この鉄則。

みなさんもきっと実感があるはずだ!

 

それぞれについて説明していこう!

 

 

①「手に届きそうな目標」がある。

 

あなたが市民マラソンに出場したとする。

今まで練習の時のベストタイムは4時間5分だった。

本番では、なんとか「4時間」を切りたい!

そう願う。

なんとか走りぬき「3時間58分」でゴール!

 

念願の「4時間切り」が叶う。

 

この「4時間切り」が手に届きそうな目標だ。

少し頑張れば実現できる。

そのことに人は過剰に反応する。

 

その証拠がある。

世界中のあらゆる市民マラソン大会で

ゴールタイムの人数分布を見たところ

「〇時間56分~〇時間59分」が多くなるのだ。

 

 

そして、「4時間」をきった後、

あなたはどうなるのか?

今度は「3時間30分」を切ろう!

という新たな目標を立てずにはいられない。

これは「進歩」ともいえるだろう。

しかし、見方を変えれば

決して終わりのないものを求め続ける「中毒」だ。

「何故、3時間30分を切る必要があるの?」

という疑問に合理的な説明など出来ないからだ。

あえて答えを言うなら、

「その目標を達成することに

麻薬的な快感を僕は感じるからです」

 

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②ランダムにフィードバック(反応)がある

 

子供のころ

マンションのエレベーターの階数ボタンを

すべて押したことはないだろうか?

きっとあるはず。

テンションがあがり、そして大人に注意されるw

 

何故、テンションがあがるのか?

「罪悪感」もあるだろうが、

脳的には「自分がしたことのフィードバック」に

快感を覚えるからだと説明できる。

つまり「ボタンを押す」という行為に対して

「ボタンが光る」というフィードバックがもらえる! 

これと同じ快感が大人でも欲しいのである。

 

エレベーターのボタンはすべてに

「ボタンが光る」というフィードバックがもらえるが、

これがランダムになると効果倍増!

快感が欲しくて欲しくてたまらない。

 

FacebookInstagramの「いいね」がまさにそれ。

あなたが投稿する。

それに対して何件「いいね」がつくかわからない。

前の投稿では「100いいね」だったのに、

今回は「40いいね」だけ。

つまり、「いいね」というフィードバックがランダムである。

 

では、「40いいね」を貰ったあなたはどうするのか?

今度こそ「120いいね」を貰おう!

そう思って病み付きになる。

つまり「中毒者」になる。

 

「いいね欲しい中毒者」の完成だ!

そのために、わざわざ映えるスポットに出かけたり、

他のユーザーに「いいね」しにいく。

そうすることで、そのユーザーから「いいね」を返してもらいやすい。

返報性の法則といわれるものだ。

 

Instagramは麻薬の売人!?

 

こんな話がある。

数年前、Instagramのチャットボットを開発・販売した会社がある。

チャットボットとは、

簡単にいえば

Instagram内に小さなおじさんが入って、

他人の投稿をいいねしていく」というもの。

いわゆるAIツールのひとつだ。

発売直後、好評だったこのソフトだが、

ほどなくしてInstagramFacebook社)から禁止要請を受けた。

具体的には

そのチャットボットを使ったアカウントはBANされることになった。

 

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※補足だが、InstagramFacebook社のもの。

InstagramFacebookの傘下である。

 

Facebookは古いー。

おっさんのもの。

時代はインスター!

そういう10代女子がよくいるが、反論したい。

「どちらにしても、Facebookの手のひらで転がされてるだけだから!」

 

 話を戻そう。

なぜ、チャットボットの使用禁止したのか?

それはFacebook社の「中毒者作成ビジネスに邪魔だから」だ。

チャットボットを作成した会社の社長はこんな言葉を残している。

SNSのいいねは現代のドラッグだ。

ドラッグ界でいうとFacebook社は売人。

私はそのドラッグを無料で配ってしまう新参者というわけだ」

 

つまり、

「中毒者」がそれゆえに何度も

アプリを開かせることがFacebook社の目的。

にも関わらず、それを自動でやられたらたまらない。

俺たちの中毒者ビジネスを邪魔するな!

そういうことだ!

 

あなたが出かけるとする。

きれいな景色をこの目で見て

想い出に残したいからスマホで撮影するのか?

スマホできれいな景色を撮るために撮影するのか?

 

後者なら、中毒者の一人かも知れない。

 

part③に続く。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/29/191305

スティーブジョブスの自宅はIPAD使用厳禁!?『僕らはそれに抵抗できない』part①

一日にSNSをチェックする回数は?

ほとんどの人は10回以上のはず。

それ、麻薬中毒者と同じですよ!

 

そう警告する

センセーショナルなタイトルの本。

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①意図的に依存症にしている!?現在のビジネスの恐怖

 

人は何かに依存する。

酒・タバコ・ギャンブル・TVなど。

何事にも全く依存していない人はいないだろう。

とはいえモノには限度がある。

お酒はほどほどに、だ。

しかし、スマホ・それに伴うゲームの依存は凄まじい。

これは巷でよく言われる話。

 

話はここで終わらない。

驚くべきことがある。

それは「作っている側は分かってつくっている」ということ。

つまり、

依存症を意図的につくりあげてビジネスしている。

 

 ②開発者が自宅で使用禁止!?

こんな話がある。

あのIPhoneIPADをつくったスティーブジョブス。

彼は自宅のリビングに一切のデバイス持ち込みを禁止させていた。

自分も妻も子供たちにも。

理由はシンプル。

大切な家族の時間、

いうなれば人生の一部をデバイスによって失うことがわかっていたから。

つくった人物が「使うのは危うい」と分かっているのだ!

 

では、IPhoneを使っている側の我々はどうか?

正直に言おう。

私はスマホ依存症」と認めざるを得ない

みなさんも胸に手をあてて考えて欲しい!

 

答えが出たなら、

どうやって麻薬中毒者になっていくのか?

「依存症ビジネス」の作られ方を説明していく。

 https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/28/122629

【クロス理解で実践で使おう!】『ISSUEから始めよ』×『USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』 part③

 

 

それぞれの本の要約記事→【クロス理解】記事となります。

Part①・②を読まれていない方は先にこちらをどうぞ。

 

Part①

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/163208

 

Part②

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/171309

 

 

 

 

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クロス理解

まずは復習。

 

『ISSUEから始めよ』

【究極の一言まとめ】

解くべき問題をきちんと定めてから解くようにしろ!

 

 

USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』

【究極の一言まとめ】

消費者の視点になり消費者の求めている「本質」を売れ!

 

 

 

【クロス理解】Lets  Start!!

 

まず、

マーケティングをする時は必ずフレームワークを使う。

「背景」から始まり、最後に「戦術」を考える。

これはどの業種・業態にも適応できる考え方である。

これに沿って解説していく。

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まずは「背景」から。

 

「背景」

現状を知るために使う分析が「3C分析」

company(自社)

competiter(競合)

customer(顧客)

 

ここで大切なのが、「勝てるところで勝つ」ということ。

それは、以下の要件を満たしている。

・自社の強みであり

・消費者のニーズであり

・他社の強みでは無い

 

言い換えれば、

「自社の強み×顧客のニーズ」の交わっている所で、

誰にも負けない所である。

これがビジネスドライバー」であり

「USP」ともいわれる。

 

 

勝つ鉄則!!USPの見つけ方

 

では、この「USP」をどうやって

見つけることが出来るのだろうか?

 

自社の強みは、当然「本質」を考えばわかる。

他社の強みは、インターネットや知りあい、

あるいは自分で実際に使用したりして「調べる」ことでわかる。

 

問題は消費者のニーズである。

それを知るために必要なのが「消費者視点」である。

 

その結果「USP」を見つける。

それを達成するための問題。

それが1%の「良いISSUE」である。

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たとえ自社の強みの範囲で戦っていたとしても

「USP」以外の所で戦ってしまうと、負ける可能性が上がる

 

「自社の強み×競合の強み×顧客のニーズ」

・・・価格競争になり利益が出ない。

例)居酒屋

 

「自社の強み×競争の強み」

・・・

会社どうしのケンカに過ぎない。

ユーザー視点が全くない

例)I PHONEが世に出る前の日本の携帯電話会社。

「こんな機能、使わないよ!」

とツッコミたくなる余計な機能多数

 

これらがいわゆる「犬の道」であり、

99%の「悪いISUUE」である。

悪いISUUEを立ててしまったら後は失敗しかない。

理由は無駄な努力に終わるから。

 

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次に「目的」。

目的はとにかくシンプルなものが良い。

考えれば当然である。

1%のことに集中するのだからシンプルに決まっている。

裏をかえせば、一言でいえないような

複雑な目的は「犬の道」かも知れないということ。

 

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目的が決まれば、次は「目標」だ。

目標はtargetのこと。

つまり、「誰に(WHO)に売るのか?」を決めること。

この時に使う分析が「STP分析」である。

 

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そのうちの前2つ

S(セグメント)

T(ターゲット)

に注目。

 

 

ターゲットを決めるには、

以下の4つのエッセンスで「仮説」をたてて考える。

きちんとした「仮説」がたてられるのも、

「良いISUUE」の条件のひとつである。

 

・人口・・・年齢層 男女比 (狙っている人の客観的データ)

・地理・・・大都市・田舎 都会 ビジネス街

・行動・・・月に何回行く・購入頻度(リピート率)

・心理・・・新しいもの好きか保守的か  求めているものは

 

ここで注意しなければいけないのは、

「むやみにターゲットを絞りすぎること」である

採算が合わず無駄な努力に終わる。

すなわち「犬の道」である。

 

 

次に「戦略」

戦略とは、

自社のリソース

(ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知財)をどこに集中させるか決めること。

選択と集中」により「1%のISUUEを解くため=本質」にリソースを集中させる。

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そして売るもの(WHAT)を決める。

売るものはどの業種も決まっている。

「本質」だ。

では「本質」とは何か?

消費者が求めている根源的なものだ。

 

気を付けなければならないのは

「現象」と「本質」は違うということ。

「現象」はあくまで手段である。

 

例)

USJは「ワクワク感」が本質

フェラーリ社は「優越感」が本質

 

ジェットコースターや車本体は、

あくまで「手段」であり「戦術」である。

 

 

では「戦術」とは何か。

「戦略(WHAT)=(本質)」を「目標(WHO)」

に届ける手段である。

 

そのために使う分析が「4P分析」である。

 

例えば

ある「場所」(place)に飲食店があり訪れた。

「商品」(product)を注文し、

そこには「価格」(price)が当然ついている。

その店を選んだキッカケは

TVCMとインスタという「販促」(promotion)だった。

 

こんなことは日常茶飯事である。

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言い換えれば、

消費者が見えているものは「戦術」の部分に過ぎないのである。

いちいち「戦略」まで帰納的に考えない。

 

では、この飲食店の「戦略」=「本質」とは何か?

それは、美味しいものを食べたいという「幸福感や満腹感」である。

つまり体験を売っているのである。

 

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これは、冒頭に記した「3C」分析でもいえる。

他社を分析しようとしても見えているものは所詮「戦術」である。

 

「戦術」レベルを分析し、

理解したような錯覚に陥ってはならない。

錯覚を元に自社を改善しようと動くのは失敗のもと!

何故なら「他社の本質」を理解できていないから。

そして、そのような企業は「消費者のニーズ」も正確に掴めないだろう。

つまり「悪いISUUE」まっしぐらである。

 

自社を成功に導くには「USP」を見極め、そこで戦うしかない。

その為に肝に銘じておくこと。

 

解くべき問題を定めてから解くようにしろ!

       ×

消費者視点にたって消費者の求めている「本質」を売れ!

 

【そこで戦ったら負け確定!?】『ISSUEから始めよ』×『USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』 part②

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クロス理解

 

 

 

Part①を読まれていない方はこちらをどうぞ。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/163208

 

 

 

USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』の要約

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USJを劇的に変えた、たった一つの考え方

 

大阪を代表するテーマパークUSJ

2010年頃までは年々客数が落ちていた。

しかし作者の森岡さんが赴任して以降、劇的に回復!

それはどうやったのか?

答えはたったひとつに集約される。

それは「消費者視点に立つこと

言い方を変えれば、

つくったもの(アトラクション)を売るのではなく、

売れるものをつくる会社に転換したということ。

マーケティングはその役割を担っている「消費者の代弁者」である。

 

組織を勝たせるためには、まずするべきこと。

それは「どこで戦うか?」を見極めること。

他社との争いで勝てない戦いを挑んでも負ける。

当たり前のことだが、ほとんどの会社はその過ちを犯している。

だから、自社の強みを生かした「勝てる」ポイントを探し当てる。

このポイントを「ビジネスドライバー」という。

 

 

それが見つかったら、そこからはフレームワークに従っていく。

 

①目的を決める

②目標を決める

③戦略を決める

④戦術を決める

 

それぞれについて解説していきます。

 

①目的とは、、、

その名の通り。

決めるコツは「シンプル」なこと。

例えば、来年の入場者数を100万人UPさせるなど。

 

②目標とは、、、、

目的を達成するための「ターゲット」

4W1Hの「WHO」にあたる。

つまり、誰に売るのかを決める

例えば、ファミリー層とかシニアとか。

 

WHOを決める時のコツは「ターゲットを狭めすぎない」こと。

理由は採算があわないから。

世間では「ペルソナ分析」といい、見込み客を思い浮かべて、

ついついやってしまいがち。

ニッチなターゲティングをしてしまったかどうかは、こう自問することがおすすめ

「そんな人、何人くらいいるの?」

少な過ぎると結論づけるなら、ターゲットを狭めすぎている。

 

 

③戦略とは、、、、

「何を売るのか?」を定める行為。

答えは「本質を売る」である。

4W1Hの「WHAT」にあたる部分。

例えば、USJはジェットコースターの乗車券を売っているのではない。

「ドキドキ感」や「ワクワク感」を売っているのである。

 

有名なマーケティングの格言がある。

「ドリルを売るな。穴を売れ」

 

そしてWHATが決まれば、自社の資源を配分する必要がある。

具体的にはヒト・モノ・カネをどこに注ぐかを決めるという事。

言い換えれば、「選択と集中」。

 

つまり、戦略とはWHATを決め、そのために資源を選択することである

 

④戦術とは、、、、

具体的な手段である。

4W1Hの「HOW」の部分であり、ユーザーが認識しているものである。

企業側からすると、WHATをWHOに届ける手段ともいえる。

 

先ほどの格言

「ドリルを売るな。穴を売れ」

これでいうと、穴がWHATで、ドリルがHOWである。

 

 

これらぼフレームワークに沿って

マーケティングを行うのが基本である。

 

【究極の一言まとめ】

消費者の視点になり消費者の求めている「本質」を売れ!

 

 

次回は

Part③の【クロス理解】です。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/17/141717

【1点突破で成功を掴め!?】『ISSUEから始めよ』×『USJを劇的変えた、たったひとつの考え方』 part①

ビジネス読書の悩み。

それぞれの本に書いてあることは理解できるが

「知識が単体」のままでいること。

折角のインプットが自分の頭の中で整理できない。

体系化されない。

そして実際に使えない。

 

それって「本質」じゃない!?

戦うところを間違えてる!?

 

作者に言われそうだ!

全然違うようで、同じことを伝えている2冊を

まとめてみた。

是非、お付き合いいただきたい。

 

 

 

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クロス理解

 

 

 

【目次】

  • ①『ISSUEから始めよ』

  • ②『USJを劇的に変えた、たったひとつの考え方』
  • ③ クロス理解

 

 

①『ISSUEから始めよ』の要点まとめ

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ISSUEとは「解決されるべき問題」のこと。

ほとんどの人間は、課題を見つけるとスグに解き始めてしまう。

そして解く過程を「努力」という言葉で美化する。

しかし、これは大きな間違いである。

何故なら、その問い(課題)に対しての答えだからである。

どうゆうことか?

それは「そもそも解くべき問題なのか?」ということ。

解いたことにより

大きな改善のインパクトがもたらすことができるだろうか?

作者は問題の99%は解いても無駄と主張している。

言い換えれば、

99%の解を解く努力も無駄ということ。

この現象を「犬の道」と呼んでいる。

 

では、どうすればいいのか?

答えはシンプル。

1%の「本当に解くべき問題」を見つけ

それを解く努力をすること。

 

 

本当に解くべき問題かどうか?

それを精査する方法は主に3つ。

 

①本質を見抜いている

②仮説がある

③解くことが現実的にできる

 

それぞれについて解説していく。

 

①言い換えれば

インパクトのある点(ビジネスドライバー)をついているということ

 

②仮説は強引でもいいから立てる必要がある

そのことにより、より解くべきポイントが明確になる

 

③絶対的に解けないとわかっている問題は手を出さない。

 何故なら、「解けない」からw

 

 

【究極の一言まとめ】

解くべき問題をきちんと定めてから解くようにしろ!

 

 

次回は

part②『USJを劇的に変えた、たったひとつの考え方』の要点まとめ に続く。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/15/171309