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「名著」を振り返りエッセンス凝縮し、飲食店に活かせるように解説!

税金は政府のお小遣いではない!?『知識0からわかるMMT入門』part③

社会保障をするために増税が必要だ!

 

こうゆう政治家は「嘘つき」だ。

それか、本人もお金に関する理解に乏しい。

 

何故なら

税金は政府のお小遣いではないから。

 

厳密にいうと

確かに、お小遣いの役割もあるが

主な目的は違う。

そもそも「政府は貨幣の供給者」なのだ。

詳しくはpart②を読んで欲しい

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/11/030016

 

落ち着いて考えて欲しい。

貨幣をつくって世間に供給している人に

お小遣いが必要だろうかw

 

そのお小遣いをつくったのは俺だよっ!

by 日本政府

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【目次】

 

 

①目からウロコの税金の役割!消費税は罰金!?

 

税金を取る意味は?

大きく分けて4つあるのだ。

 

①ビルトインスタビライザー

 

いわば景気の安定化装置だ。

不景気の時は、

税金を軽くして消費を促す。

逆に景気が良すぎるときは、

税金を重くして消費を抑える。

 

 

所得再分配

 

所得が低い人からは税金をチョットだけ取る。

稼いでいる人からは税金を多く取る。

 

政府が集めて、公共の為に支出する。

 

 

③罰金による抑制

 

例えば「炭素税」というものがある。

これにより「二酸化炭素」の排出量を抑える効果がある。

お金を払いたくないから!という単純な理由だ。

 

また「法人税」は

企業の過大な純利益に対する罰金だ。

そうすることで、

企業は出た利益を

投資にまわす傾向が強くなる。

 

では「消費税」は、、、、

消費に対する罰金」だ!

 

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昨年10月に10%にあがった消費税。

その結果、民間消費が落ち込んだ。

 

当然だろう。

「消費に対する罰金」なのだから!

 

しかもだ。

税収が減った。

 

100歩譲って、

「税金は政府のお小遣いだ」という立場

に立ったとしても

消費税は悪税だ。

 

 

何故なら、

増税の結果、

消費が減り、

企業の売上が減り、

所得が減った。

 

つまり、

所得税法人税も減った。

 

 

消費する我々も企業も政府も

誰も得しない!

「消費税」とはそれほど悪税なのだ。

 

 

②何故、日本円をつかっているの!?「租税貨幣論

 

税金の最後の役割を

説明しているのが

MMTの真骨頂。

 

答えは「徴税によって日本円の価値を担保している」から。

 

そもそもあなたは、

何故、日本円を使うのか?

 

ほとんどの人は

「国家の信用」とかいう。

 

それって具体的に何!?

と聞き返すと、ほぼ答えられないw

 

一方、MMTは違う。

「国家が徴税の義務を国民に課すからだ」と説明する。

 

我々、日本人は全員、

政府に対して債務を負っている。

「税金」という名の債務だ。

無視できない。

誤魔化すと捕まる。

いわゆる「脱税」だ。

 

我々が負った債務。

この債務を解消するための手段が「日本円」。

ドルでも仮想通貨でも納税できない。

日本円でしかできない。

 

つまり、

政府からの債務を解消するための手段が

日本円なのだ。

 

だから、日本円に価値を持つ。

この考え方を「租税貨幣論」という。

 

 

③徴税ナシで支出している!?OMF

 

税金は政府のお小遣いではない。

しかも、政府は徴税ナシで支出できるのだ。

というかしている。

 

政府が国債国庫短期証券)を発行し

日銀に直接持ち込む。

そして、日銀当座預金を借りる。

そのお金で民間に支出する。

これをOMFという。

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この時、政府は一切徴税していない。

むしろ

政府は徴税より先に、

このようなフローで支出している。

つまり支出が先。

ペンディングファースト」である。

後で徴税で調節しているのだ。

 

MMT

民間経済を「シンク」に例えて説明している。

 

シンクに水が入っている。

 

シンクとは供給能力

水とは需要

 

政府はシンクに水を継ぎ足すことができる。

これが支出だ。

 

逆に、シンクの水を下から抜くことが出来る。

これが徴税だ。

 

シンクの水が溢れているのが「インフレ」

水が全然足りないのが「デフレ」

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理想は、シンク満タンに水が入っていて

少しこぼれる程度だ。

インフレ率2%程度。

 

そうするとどうなるか?

企業は投資して供給能力を高める。

つまり、シンクが大きくなる。

こうして経済成長していくのだ。

 

では、日本の現状はどうか??

 

20年続くデフレだ。

つまり水が足らない。

そして

今はコロナ禍だ。

急速に水が減っている。

 

では、どうすればいいか?

解決策は小学生でもわかるだろう。

 

水を抜くことをSTOPして

政府がドバドバ水を継ぎ足すことだ。

 

具体的には

保険料などの税金を免除して

消費税も0にして

国債を発行して支出すること。

それ以外にない。

ワイドショーに決して騙されてはいけない。

 

 

最後に。

もう一度言おう。

 

政府は貨幣の供給者だ。

我々民間人から貨幣を集め(徴税)ないと

支出できない、というのは真っ赤な嘘だ。

 

真実は逆だ。

政府はインフレになるまで

言い換えればシンクの水が満タンになるまで

いくらでも支出できる。

財政破綻などあり得ない!

10万円給付金はどこから調達したの??『知識0からわかるMMT入門』part②

「政府がくれる一人10万円の給付金って、どこから調達したの?」

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あなたは

この質問に答えられるだろうか??

 

断っておくが「税金」ではない。

何故なら「税金」は政府のお小遣いではないからだ!

政府は何も無い状態から「お金」を生み出し、

我々国民に10万円を配布している。

これが「貨幣発行の真実」だ。

 

この記事では

政府の「貨幣発行」のメカニズムが理解できる。

 

「無」から「有」を生じさせる「お金の信用創造」については

Part①の記事を読んで欲しい。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/09/115456

 

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 ①紙幣ってどこで手に入れた!?「日銀当座預金」とは?

 

part①の記事で

銀行における「信用創造」の話をした。

 

我々国民の資産である銀行預金は「銀行の負債」だ。

では、銀行が預金を貸すとき、

何を担保にしているだろうか?

それは「借り手の返済能力」である。

つまり、

貸したお金を

この人はキチンと返済してくれるかどうかだ。

だから勤め先や年収によって借入額の限度がある。

この審査を「与信」という。

与信の結果、「この人なら貸してOK」となると

借り手は「借用証書」を提出する。

 

この借用証書が銀行にとって担保(資産)にあたるのだ。

もう一つ担保がある。

日銀当座預金」だ。

銀行が日本銀行に対して持っている口座の預金のことだ。

我々、民間人は持っていない。

というか持てない。

日銀に口座を持てるのは「政府」と「民間銀行」だけだ。

 

もちろん

銀行にとって担保(資産)である日銀当座預金

日本銀行にとって債務(負債)にあたる。

 

そして「日銀当座預金=現金紙幣」なのである。

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みなさんの財布に入っている紙幣。

つまり「日銀の借用証書」。

一体どうやって手に入れたのだろうか?

 

 

親からお小遣いで貰った。

おつりで貰った。

ATMで引き出した。

etc....................

 

 

では、その人達はどうやって手に入れた??

答えは「日銀当座預金」である。

 

銀行はデジタルデータである

「日銀当座預金」をおろす形で

現金紙幣を入手しているのだ。

日銀は民間銀行から

当座預金を〇〇億円おろしたいんだけど、、」

と言われると同額の紙幣を出す義務がある。

だから「日銀当座預金=現金紙幣」といえる。

 

これはちょうど、

我々と民間銀行の関係に似ている。

あなたがATMで現金を引き出すという行為。

これを構造的に(分かりにくくw)言うと

 

【「銀行預金」という銀行にとっての

債務データを消す代わりに、

銀行が資産として持っていて

予め用意しておいた現金紙幣を、

銀行預金の債権者であるあなたに渡す。】

 

ということである。

 

これを現象だけでいうと、

【あなたがATMで1万円をおろすと

通帳の金額は1万円分数字が減り、

その代わりに現金紙幣1万円が手に入る】

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では、

この「日銀当座預金」だが

そもそもは何の為にあるのか?

大きく2つある

 

①「取り付け騒ぎ」の防止

ここの銀行危なーい!

といって根拠もナシに

その銀行に口座を持っている多くの人が

お金をおろしに来まくる現象である。

それに応えるためにある。

いざという時に

現金紙幣をいっぱい用意しておくということだ。

 

②銀行間決済

みずほ銀行の口座から

UFJ銀行に支払いを済ませるとする。

いわゆる「振込」だ。

繰り返すが、銀行預金は銀行にとって「負債」である。

この場合、

UFJ銀行は一方的に「負債」を増やされたことになる。

それでは計算が合わない。

だから、UFJ銀行みずほ銀行に対して

「資産」である日銀当座預金で決済してもらうのだ。

 

 

 

話を本題に戻そう!

では、日本銀行の担保(資産)とは何だろうか?

答えは「日本国債」である。

現在、日銀は日本国債の50%(約500兆円分)を保有している。

むろん「日本国債」は日本政府の債務である。

 

今までの話をまとめると

我々民間人の資産のほとんどは「銀行預金」

銀行の担保は「日銀当座預金

日銀の担保は「日本国債

 

では、最後に。

究極ともいえる

日本国債の担保(資産)は何だろうか?

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答えは

供給能力」である。

我々が「モノやサービスを生産し提供できる能力」

これこそが究極の貨幣の担保なのだ!

 

そしてもう一つ重要なことがある。

金融資産の担保が要らないことだ。

日銀当座預金国債は「金融資産」である。

いわゆる「お金」だ。

しかし、国債発行に金融資産の担保は必要ない

 

※厳密にいうと、貸付金などが政府BSには計上されている。

 

 

つまり、

日本のような供給能力がある国において、

国債発行は「国会議員の意思決定」で出来るのだ。

その国会議員を選んでいるのは国民。

つまり、構造上

国民の意志・意見が反映される

これを「財政民主主義」という。

憲法にも保障されている権利だ。

 

つい先日

コロナで2次補正案が通った。

まさしく

都道府県で民間人が議員に圧力をかけたからだ!

 

 国債発行のカラクリ!?どこからお金借りてるの!?

 

結論から書く。

「政府が国債を発行すると、民間の預金は増える」

「政府は我々の銀行預金からお金は借りていない!

政府が借りているのは日銀当座預金である!」

 

せめてこの事実だけは覚えていて欲しい!

マスコミと池上彰に騙されてはいけない。

 

「政府は民間の預金を借りている」という真っ赤な嘘

今回の10万円給付で露呈された。

あなたの銀行預金は減っただろうか?

増えただろうか?

 

もし、

「政府は民間の預金を借りている」なら

減らなければおかしい。

あるいは、

政府に10万円を勝手に借りられて

それを給付されて

「+-0」でないとおかしい。

 

しかし、

現実は「増えた」はずだ。

理由は簡単。

政府は民間の預金を借りてないから。

 

こんなことは

国債発行のプロセスを理解していれば当然のこと。

地上波TVでは絶対に放送されないがw

単なる事実だ。

 

今回の10万円給付を例にして

プロセスを説明する。

 

①政府が国債を発行し、

引き換えに民間銀行の日銀当座預金を借りてくる。

つまり、民間銀行が国債を買うということ。

 

②政府は借りた日銀当座預金を担保にして

指定口座の残高を10万円増やすように、

民間銀行に指示する。

つまり、あなたの口座番号を知った政府は

「〇〇銀行さん、

△△さんの銀行預金を10万円増やして」と指示する。

 

くどいようだが

この時

民間銀行は10万円をどこからも調達していない。

Part①で述べた

「万年筆マネー」という信用創造だ。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/09/115456

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仮に、

あなたの口座残高80万円なら、

単純に10万円を足して

「残高90万」にする。

それだけの作業。

これで「10万円給付」は完了!

 

 

③銀行は日銀に決済を依頼する。

 

先ほど述べた銀行間決済と同じこと。

政府から指示を受けた銀行は一方的に

銀行預金という「負債」を増やしたことになる。

だから「日銀当座預金」で決済してもらう。

言い換えれば、

①で政府に貸した日銀当座預金が民間銀行に戻る。

 

 

以上だ。

 

 

ここで重要なことが2つある。

A:政府が国債を発行すると民間の預金は増える

B:民間銀行は、政府に貸した日銀当座預金が同額戻ってくる

 

Bのため、民間銀行の日銀当座預金がなくなることはない。

政府に一旦貸して、いずれ戻ってくるからだ。

では、この戻ってきた日銀当座預金

政府は再度借りれるだろうか?

答えはYESだ。

お金に色はついてない。

ただの数字データである。

だから

「政府が借りるお金がない!という事態はあり得ない

 

つまり、日銀当座預金

政府と銀行間でクルクルまわっているだけである。

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ここで忘れてはない事がある。

銀行が買った「国債」だ。

まぎれもなく「政府の負債」。

これが残っている。

 

これがいわゆる「国の借用」の正体である。

厳密にいうと「国」ではなく「政府の借金」だ。

これが約1000兆円ある。

一体、何が問題なんだろうかw

 

当然、政府は支出するために国債発行するのだ。

国債が1000兆円あるということは、

今までに政府が

1000兆円借りてきて

1000兆円支出したということ。

支出先は民間。

つまり民間に1000兆円いったということだ。

 

政府が支出して、

徴税しなかった分が合計で1000兆円分あるよ」!

それだけの話である。

誰かの資産は、誰かの負債。

誰かの負債は、誰かの資産。

政府の負債は、民間の資産

 

 

だから「財政赤字=民間黒字」。

政府が「借金」をしてくれているから

お金が存在する。

 

「政府は貨幣の供給者」なのである。

 

お金の本質が「借金」であるという

part①で述べたことが

お分かりいただけたであろうか?

 

 国債の支払いはどうするの!?最強の子分登場!!

 

最後に。

銀行が持っている国債の利払いはどうするの?

もちろん

政府は銀行に対して「利払い」をする義務がある。

そのお金はどう工面するのか?

答えは「借り換え」。

つまり、

新しい国債を発行して、そのお金で支払う。

 

借金漬けじゃないか!

そう感じるかも知れない。

しかし

政府は人ではない。

一生死なない。

政府は地球滅亡の日まで「借り換え」ができるのだ。

 

 

 

でも、国債の利払いばかりじゃヤバイじゃん~

 

そうツッコむ人も多くいる。

しかし問題ない。

政府には最強の子分がいるからだ。

それが何度も登場している「日本銀行」だ。

 

 

日本銀行」は実は株式会社なのである。

そして、株式の半数以上を政府が保有している。

つまり「日銀は政府の子会社」なのだ。

これを「統合政府」という。

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その日銀が

民間銀行から国債を買い上げる。

その代金として

日銀当座預金を支払う(キーストロークマネー)。

 

こうするとどうなるか。

国債」の債権者が日銀になる。

当然、債務者は政府のまま。

しかし

親会社と子会社の金の貸し借りは相殺」される。

左手から右手に金を貸しているようなものだからだ。

 

つまり、

政府は日銀保有分の国債に対して

利払いする必要がない。

言い換えれば

日銀が国債を買い取れば、政府の債務は消える」!

 

だから、

政府は理論上いくらでもお金をつくりだせる

貨幣発行に制限はない。

制限があるとすれば、それは「インフレ率」。

インフレとは、需要に対して供給が追い付いていないことだ。

 

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言い換えれば

インフレ率が適正な範囲である以上は、

政府はいくらでも支出できる

貨幣の供給者なのだから。

 

 

政府って最強じゃねーか!

てか、そんなうまい話しがあるのかよ!

 

そう怒る人もいるかも知れない。

でも事実です。

 

現にコロナ騒動の今、

世界中の自国通貨建ての国々で

このことが行われているではないか。

 

日本も今

急激に「政府の負債」を拡大している。

つまり、赤字国債を発行して民間にお金を供給している。

これからもしばらく続くだろう。

でないと、民間企業が持たないからだ。

 

で。。。。。。

日本はインフレになったか?

政府がいわゆる「国の借金」とやらを急激に増やして、財政破綻したか?

 

答えはNOだ。

するわけがない。

本書で書かれた「事実」を知れば分かるはずだ。

 

 

最後に。

ここまで読んでいただいた方は

こんな疑問が浮かぶかも知れない。

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「じゃあ税金って何の意味があるの?」

これに対するMMTの回答は秀逸だ。

それはpart③で述べる。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/13/165925

 

 

財政破綻はあり得ない!?『知識0からわかるMMT入門』Part①

日本は財政破綻する!?

国は借金まみれ!?

コロナ禍で行われた10万円給付ってどこからのお金?

 

こんな疑問が世間を賑わせる。

 

結論から言おう!

全部、嘘だ!

日本は破産しない。

というか出来ない。

「変動為替相場制で、

世界最大の対外純資産国。

100%自国通貨建て(円建て)の国債

発行している国のデフォルトはあり得ない」

 

そんな真実を発信しているこの本。

昨年、

世間を賑わせたMMT(現代貨幣理論)の入門書だ。

著者の三橋氏は

10年ほど前から同じ主張をされている。

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【目次】

 

財務省も破綻しないって認めてる!?

財政破綻があり得ないことは

「クニの借金1000兆円。

ひとりあたり800万の借金~」

とか言ってる

財務省が認めていることである。

 

こんな出来事があった。

遡ること約20年。

アメリカの格付け会社

「日本国債」の格付けを下げようとした。

それに対して

ふざけんな!

何下げようとしてるんだ!

アホか!!

財務省格付け会社に叩きつけた

公的な意見書に明記してある。

財務省のHPで今でも閲覧できる。

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一番最初に書いてある。

自国通貨建ての国債のデフォルトは考えられない、と。

 

そもそもデフォルトとは何だろうか?

デフォルトと財政破綻は同義語である。

 

財政破綻する~」とか言っている人達に

「そもそも財政破綻って何?」

と聞いてみて欲しい。

 

半数以上は答えられないだろうw

 

では、何故言うのか?

理由は「なんとなくの印象」なのである。

なんとなく怖いんだよね~

TVとかでよく聞くもんね~

 

所詮そんな程度の認識なのだ。

洗脳されていると表現せざるを得ない。

 

では

財政破綻=デフォルトの定義を言おう。

債務不履行である。

借りたお金が返せなくなることである。

そんなこと、日本で起こりうるはずがない。

このブログを読んでもらえたら理由がわかるはずだ。

 

 

 

②そもそも「お金」って何?実態がないもの!?

財政破綻があり得ないことを理解するためには

まず「お金」とは何か?

ということ理解する必要がある。

 

結論からいうと「お金とは借用証書」である。

決して「モノ」ではないのだ。

借りる人と貸す人がいれば「お金」は成立する。

そのデータの事を「お金」というのだ。

 

未だに

「お金を発行するには、

それと同額の金(GOLD)が必要」

とか思っている人もいる。

お前の頭は300年前かよ!

とツッコむ必要がある。

 

昔は確かに金(GOLD)が担保だった。

つまり、貨幣と金(GOLD)は交換できた。

これを兌換紙幣という。

しかし現在は、

厳密にいうと

ニクソンショック以降

金(GOLD)の担保などない。

一切ない!

これが事実だ。

 

では、

どうやってお金は発行されるのか?

理解しなければいけないのは

銀行預金だ。

 

あなたが銀行に行く。

中古のマンションを買う頭金として

借用証書に捺印し

1000万円を借りたとする。

 

この時、銀行は1000万を

どこから調達しているのだろうか?

ほとんどの人は

他の人が銀行に預けたお金を

集めて貸し付けている、と考えている。

いわゆる「お金の又貸し理論」だ。

しかし、これは明確な間違い!

これでは、

世のお金は一定で増えないではないか!

本当は、

銀行はお金をどこからも調達していない

 

えっ!

そんなバカな!

では、どうやって貸すの?

 

真実は何か?

いたってシンプルである。

銀行員が「通帳に1000万円と数字を書く」だけである。

書くだけで、

この世の中に1000万円が新たに誕生する。

信じられないかも知れないが真実である。

これを「万年筆マネー」というのだ。

※今は通帳にパソコンの

数字が印字されるから

「キーストロークマネー」という。

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簿記をやっている人なら常識の話なのだ。

貸借対照表(バランスシート BS)を考えればわかる。

 

あなた

資産:銀行預金1000万  負債:借入金1000万

 

銀行 

資産:貸付金1000万   負債:銀行預金1000万

 

こうなる。

当然だが、

銀行預金とは銀行の債務(負債)だ

 

あなたの資産と銀行の負債。

あるいは

あなたの負債と銀行の資産。

これらがバランスしているのだ。

何も問題はない。

 

銀行が通帳に数字を書くだけで

この世にお金が誕生する。

これが真実。

誰も否定できない「お金の信用創造」の真実だ。

 

驚くべきことに、

この真実を経済学は説明できないのだ。

というか概念すらない。

理由は、

兌換紙幣だった時に出来た学問だから。

つまり経済学は時代遅れ。

古いのだ。

 

MMTがやたら経済学者に攻撃されるのは

この「信用創造の真実」を説明してしまったからだ。

 

 

俺たちが説明できない部分に触れてんじゃねーよ!

俺たちの学問が古いのがバレるだろう!

これが経済学者の本音だろう。

 

 

③現金紙幣は借金!?

「お金」とはこのように

「資産(債権)と負債(債務)のデータ」に過ぎない。

日常生活においては

私たちは債権の部分を「お金」と呼んでいるのだ。

その裏には必ず「債務者」がいる。

 

銀行預金の債務者は銀行。

クレジットカードの債務者も銀行だ。

必ず、請求額の引き落とし設定しているはずだ。

 

では、現金紙幣は?

債務者は日本銀行だ。

つまり、

現金紙幣とは「日銀の借用証書」である

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覚えておいて欲しい!

現金紙幣は日銀の債務(借金)なんですよ!

 

日銀が債務を増やしてくれるから

我々の債権が増える!

 

「借金で破綻する~」

と騒いでいる人に大してオススメ方法がある。

すぐに借金を消す方法だ。

 

 

紙幣を燃やすことだ。

1万円を燃やすとする。

すると、この世から

1万円分の日銀の債務は消える。

その時同時に、

持ち主の債権が1万円分減る。

 

誰が好んでそんなことをするのか?

しないだろう!

 

借金が~!!

と騒ぐ人は基本的に「お金」の本質を理解していない。

みなさん!

これを機に教えてあげよう。

 

教える自信のない人は

この動画を見せてあげよう!

三橋氏が国会議員の前で講演した時の映像だ。


「日本の未来を考える勉強会」ーMMTポリティクス〜現代貨幣理論と日本経済〜ー令和元年5月17日 講師:経世論研究所 所長 三橋 貴明氏

 

 

次回は、「国の借金」について述べます。

part②

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/11/030016

まさかアイドルに逢えるなんて!?「欲しいの本質」part②

人が持つ隠れた欲求「インサイト」。

これを発見し

それを叶える商品を開発できれば「勝てる」だろう。

強力な武器になる。

 

インサイトについての概要はこちらを読んで欲しい

part①

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/03/132700

 

 

 

 

インサイトの見つけ方!?AKBは夢を叶えた!?

今回は「インサイト」の具体的な見つけ方を説明していく。

最も分かりやすい好例が「AKB」だ。

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男性なら誰しも

アイドルに憧れた経験があるだろう。

しかし実は不満がある。

とっても大きな不満だ。

「どうせTVの中だけで、実際に逢えない」ということ。

 

好きなアイドルと結婚できたら、、、

なんて妄想は誰でもするwww

しかし

それを口にする人は少ないし

絶対に無理だと思っている。

あるいは、

恥ずかしいことを考えているような気もする。

だから

自分にとって良くないその感情を「抑圧」する。

 

しかしだ。

本当は「とっても逢いたい」のだ。

出来ることなら逢いたい!

当たり前といえば当たり前だが、

インサイト」を実際に叶える手段が無かった。

そんな中

ご存じ「秋元康」がそれを叶えるを用意した。

逢いにいけるアイドル「AKB」だ。

彼女たちの人気は説明するまでもないだろう。

 

 

他の事例では「ディズニーランド」だ。

昔は遊園地は子供が楽しむためのものだった。

同行する親はあくまで保護者。

しかし、

本音は大人達も「楽しみたい」のだ。

でも親が子供の前ではしゃくなんて体裁が悪い。

親として威厳がなくなる。

そう考えて

楽しみたいという感情を「抑圧」する。

 

しかしだ。

ディズニーランドはそんな大人達の「インサイト」を突き

「大人も楽しめる遊園地」をコンセプトとして器にした

その結果、何十年連続「国内遊園地の売上」でダントツTOPだ。

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筆者は

これら器のことを「バリュープロボジション」は呼ぶ。

つまり、「インサイト」を発見できれば、

受け皿である「器」を用意して対策をうてる。

 

 

 ②インサイトを見つける公式発明!?事実に基づくことが基本!

肝心なのは「インサイトの見つけ方」なのだ。

方法を説明していこう。

 

まず大前提として

インサイトは「事実に基づく」必要がある。

つまり客観的な事象だ。

ポっと頭に浮かんだものは単なる「アイデア」に過ぎない。

 

では、客観的とはどうゆうことか?

インサイト」かどうか見極める4項目がある。

 

①バックグラウンド

②シーン

③ドライバー

④エモーション

 

この順に要素を分解していく必要がある。

それぞれについて説明していく。

 

 

①バックグラウンド

社会的・生活スタイルなどの背景だ。

 

一人くらしが多くなっている。

未婚率が多い。

あるいは、「コロナ禍」である。

etc,,,

 

ディズニーランドでいえば

遊園地という娯楽施設は

ターゲットが「子供」であるという社会的通念

ということになる。

 

②シーン

場面のことである。

日時・季節。

どこにいるか?

その前・後に何をしていたか?

etc,,,,

 

ディズニーランドでいえば

家族でディズニーランドで遊んでいるときということになる。

 

 

③ドライバー

源泉要因ともいえる。

これが一番大事だ。

何故なら、これが「インサイト」を見つける最大の根拠だから。

「〇〇した時・・・△△したくなる」の〇〇にあたる

 

行為・見たもの・嗅いだもの・聞いたもの・感じたもの

etc.,,,,

 

ディズニーランドでいえば

自分の子供がアトラクションに乗って

楽しんでいる風景を見たときになる。

 

注意すべきは①~③は「主観」ではない。

あくまで「客観的」な事実であるということだ。

 

 

最後の④のみ「主観」である。

④エモーション

感情のこと。

「〇〇した時・・・△△したくなる」の△△にあたる

 

まさしくインサイト」の核心だ

 

ディズニーランドでいえば、

大人の自分も楽しみたい!という感情にあたる。

 

 

これら①~④を分解して考える。

逆に言えば、

「これってインサイト発見かな?」と疑問に思ったら

この4つの要素にきちんと

分解できるかどうかでチェックできるのだ。

分解出来なければ単なる「アイデアである。

再考が必要だ。

ここで間違ったら

当然、バリュープロボジションを

いくら考えても無駄な努力に終わる。

正確なインサイトへに対策にならないからだ。

 

もし分解できれば、次ステップだ。

①~④をまとめて一文にしてみる。

 

ディズニーランドでいえば

「家族で遊園地にいったとき、

子供が楽しむ姿を見たら、

親である大人の自分も楽しみたくなる!」

これでインサイト」の発見だ!

 

 

 

また、

忘れてはならないのがインサイト」の種類だ。

3種類ある。

・価値

・不満

・未充足

 

まず「価値」インサイトとは

④エモーションの部分がポジティブな心理になるもの。

 

これは「ドライバー」がそのまま

バリュープロポジション(対策)になるため、

あまり多くない。

見つけることは難しいだろう。

「思い浮かんだものがインサイトかどうか?」

をチェックするときに使うケースが多い。

 

 

一方、「不満」インサイトとは

エモーションの部分がマイナスの心理だ。

「いやだな~」と思うことだ。

 

代表的な例がお茶漬け海苔だ。

「一人暮らしが多い現在(バックグラウンド)で、

ひとりでお茶漬けを食べているとき(シーン)、

お茶漬け海苔に入っている

おかきの「パリパリ」という音(ドライバー)が、

孤独を感じさせる(エモーション)」

 

このインサイトも見つけた販売会社は、

ドライバーを変更した。

具体的には、ふにゃふにゃのおかきにした。

つまり、

ドライバーの変更がバリュープロボジションである。

その結果、

孤独を感じるという「不満インサイト」を解決しHITした。

 

 

AKBもこれに該当する。

 

 

最後は、欲求未充足だ。

「求めているけど、まだないもの」だ。

 

ディズニーランドや、

前記事で書いたマクドナルドがこれにあたる。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/03/132700

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勘違いしてはいけないのが、

part①で述べた通り、

あくまでインサイト」は無意識だ。

 

インサイトの源泉である

④エモーションは自然に沸き起こる。

しかし、当の本人は一瞬で忘れてしまう。

あるいは無意識化に「抑圧」する。

 

つまり

自分自身のインサイトには気を留めないということ

逆説的な言い方だが、

もし気に留めていたら

その時点でインサイトではない。

 

 

日常生活の中で感じることは

時間と共に流れて忘れられる。

心理学者でもない限り、

「自分は今こんなこと思ったな~」と分析しないだろう。

発明家でもない限り

思い浮かんだことを「メモ」したりしないあろう。

 

何が言いたいかというと

99%の人は「欲しいの本質」は持っているが、意識していない。

だからこそ

企業側はその「インサイト」を炙り出す必要がある。

そして「もの」にして販売する。

だから勝てるのだ!

 

最後に、、

これまでロジックを説明してきたが最も大切な事がある。

それは「人を見る」ということ。

友人・家族の些細な発言。

あるいは自分自身の一瞬のエモーション。

これらには「インサイト」発見のヒントが

隠されているに違いない。

意識してみてもいいかも知れない。

 

 

余談だが、

買い物に出かけて

店頭で目新しい便利商品を見たとき

「俺、昔からこんなの欲しいと思ってたんだ~」

とか

「こうゆう商品があれば良いなと前から思ってた」

などという人はいないだろうか?

 

そうゆう人にはこうツッコミをいれた方がいい。

「それ、みんな思ってたから!」

 

しかし

それ以上は決して責めてはいけない。

彼は本当にことを言っているに違いないのだから。

彼の発言を正確に言うと、

「欲しいと思ったことは一瞬あるが、スグに忘れた」のだ。

 

ティーブジョブスが言う通り

「人は形にするまで、

自分は何が欲しいかわからない」のだから。

 

 

 

マクドナルドで「ヘルシーさ」を求める女性は嘘つき!? 『欲しいの本質』part①

 

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需要不足の「日本」。

コロナ禍で需要は100兆ほど吹っ飛び、

早急な財政出動が必要とされる。

そんなニュースを良く耳にする昨今。

 

もちろん

コロナの前の「消費増税」により消費は落ち込んでいるが

20年以上続く「デフレ」とは「需要不足」あるいは「供給力過多」だ。

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①どうしても欲しいモノはないです!!が現代人

経済については別記事で述べるが、

何が言いたいかというと、

日常生活において我々が

「どうしてもコレが欲しい」という決定的な「コレ」がない。

 

お菓子であろうが、

シャンプーであろうが、

インテリアであろうが、

コンビニ弁当であろうが、飲食店であろうが、、、

大体いい!

70点以上は確実。

大外れはない。

 

それは素晴らしいことだが

裏を返せば

消費者にとっては「どれでもいい」ってこと。

同じようなものばかりだからだ。

一方、企業(供給者)からすれば「選ばれる理由」が無い時代。

 

だからこそ、今の時代に必要なのは「インサイトだと筆者はいう。

 

インサイト」とは、隠れた欲求のこと。

つまり、意識に上っていない。

「これ欲しいんだ~」はインサイトではない。

その商品を見て初めて「こんなの欲しかったんだ~」がインサイトである。

 

 

IPHONEをつくったスティーブジョブスはこういっている

「人は形にするまで何が欲しいかわからない」!

 

※蛇足だが

ティーブジョブス家における「衝撃的な事実」は

こちらの記事を読んでみて欲しい

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/28/120224

 

 

この消費者の特性をうまくつかう。

つまり、インサイトを発見し

それを叶えるような商品つくりが出来れば

勝てる可能性は高くなるのだ。

 

②女性の本音は見抜けない!マクドナルドに求めてたものとは!?

 

しかしだ。

インサイトを発見するのは容易ではない。

理由は「建前」と「本音」は違うからだ。

 

こんな話がある。

マクドナルドが事業拡大を目的として

女性たちに大規模なアンケートを取った。

マクドナルドに求めるものは?」

多くの答えが「ヘルシーさ」だったのだ。

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あのマクドナルドがやる調査・施策だ。

精度は高いに決まっていた。

 

この調査結果をもとに

サラダなど、女性たちに希望に沿うメニューを開発・販売。

結果、売上が急増!!

 

・・・・・・・・

のはずだった。

しかし、現実は惨敗だった!!

それらの商品は撤退を余儀なくされた。

 

理由はなんだろうか?

それが「建前」と「本音」の違いだ。

 

 

まず、「建前」についてだ。

気を付けなければならないのは

「建前」には2つあること。

「体裁」と「意識された欲しい」だ。

 

「体裁」とは、

三者にどう思われてるか?気になるということ。

これはアンケートの宿命だが

自分の思いと別の回答をすることがしばしばある。

いわゆる「かっこつけて」回答する。

女性である自分が飲食店に求めるものは?と聞かれたら

「ヘルシー」とか「健康」とか答えるのがベターだ。

世間体がいい。

だから、そう思っていなくても、そう答えてしまう。

まさしく「体裁」だ。

 

一方、

「意識された欲しい」とは正直に答えているといえる。

しかしだ。

ここが重要なのだが、

本人自体が「自分の本音」を分かっていないことがある

心理的に「抑圧」していたり

「気づいていなかった」りする。

この「抑圧」がやっかいだ。

これらが「建前」だ。

建前に沿って

マクドナルドは商品開発をしたから失敗した。

 

しかし、話はここで終わらない。。。。。

マクドナルドは他の商品で快進撃をあげる。

「クヲーターパウンダー」などの

肉肉しいボリューム感◎の商品で。

勝因は「インサイト」、つまり「本音」を見極めたから。

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ここでの「本音」とはなんだろうか?

それは「ジューシーな肉にかぶりつきたい」という欲求

マクドナルドを一度でも食べたことがある人ならわかるだろう。

あの(体に悪そうなww)濃い味と肉肉しさを。

快感を感じる。

かなり中毒性があることは間違いない。

 

※中毒性ビジネスのつくり方についてはこちらを読んで欲しい。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/28/122629

 

 

しかし

その快感感情は「抑圧」される。

理由は「健康に良くない」とわかっているからだ。

 

人は自分にとって好ましくない感情を「抑圧」する。

心理学の鉄則だ。

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マクドナルドのアンケートに答えた女性の例でいえば、

「健康でヘルシーで食事に気をつかっている私」が理想の状態。

「肉にかぶりつきたい」はその理想に反する。

自分にとって好ましくない。

だから「抑圧」する。

無意識に押し込むのだ。

 

恐ろしいことに

「抑圧した感情」にも「抑圧したこと」にも自分自身で気づけない。

しかし強制的に気づかされるときがある。

それがジョブスのいう「形にされた時」だ。

「抑圧」していた感情が意識まで登ってくる。

「本音」を意識する瞬間だ。

 

当たり前だが

「建前」より「本音」の方が強い

人は「本音」に従って動く。

無論、その「本音」が犯罪的なものなら理性で止める。

しかし、とりわけ

日常の「消費行動」においては、ほぼ100%「本音」が勝つのだ。

まさしく「インサイト」をついた瞬間だ!!

 

次記事では、「インサイト」の発見の仕方を説明していく。

 part②に続く。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/04/010926

カッコイイ言葉は薄っぺらだからNG!?『売れるキャッチコピーの法則』

スプーン1杯で驚きの白さに!

 

瞬間、息リフレッシュ!

 

紫外線、長時間プロテクト!

 

etc....................

 

様々キャッチコピーが踊る現代。

 

CM

店頭

電車の中吊り

そして、スマホ

キャッチコピーを見たり聞いたりしない日は無い。

 

この短い「フレーズ」に魂を込める人々がいる。

キャッチコピーライターだ。

花王というTOP企業で

数々の商品コピーを考えてきた

筆者が考える

「良いキャッチコピー」とは?

それがこの本のエッセンスである。

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【目次】

 

 

①カッコよさは求めるな!!良いキャッチコピーの条件

 

良いキャッチコピーの条件は

4つだけに絞られる

順番に説明していこう。

 

 

①お客様の価値を伝えている。

 

「この商品を買ったら私に何してくれるの?」

ということがユーザーに伝わる必要がある。

言い換えれば「ユーザー視点」である必要がある。

企業視点での説明では駄目だ。

 

考えてみれば当たり前の話だが、

出来ていない企業が多いと筆者は言う。

 

 

いきなりだが!

ここで「問題」!

 

以下2つのキャッチコピーは「企業orユーザー」?

どちらの視点だと思うだろうか?

 

ハイビジョンTV・・・『本物の色が、目を覚ます』。

胃薬・・・『今ある、胃痛と胸焼けを防ぐ』。

 

正解は、、、

前者が企業視点。

後者がユーザー視点。

 

まず前者だが、

そもそも「本物の色って何?」

THE・意味分からないw

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企業、あるいは研究員なら

TV画面が発する

「普通の色」と「本物の色」の違いが

分かるかも知れない。

しかし、我々のような一般人には分からない。

企業側のみがわかる製品特性を謳っている。

つまり、ただの「製品説明」になってしまっているのだ。

 

改善するなら

「その「本物の色」っていうTVを俺たちが観たら、

他のTVとどう違うの?」

ということを謳う必要がある。

これがユーザー視点だ。

 

一方、後者はユーザー視点といえる。

「その胃薬を飲んだら、俺たちはどうなるの?」

ということがすぐに分かる。

ポイントは「今ある」という言葉。

 

速攻効く薬なんだ!

ちょうど今、胃痛があるから買ってスグ飲みたいんだ!

そんなユーザーのニーズに応えている好例だ。

 

 

②一瞬で理解できる

 

まず、キャッチコピーは「短く」が基本だ。

長いのは「文章」になってしまう。

広告が溢れかえる

現代社会では「文章」は読む気を無くす

読まれない。

だから短い必要がある。

 

もう一つは「平易な言葉」で作ること。

小学生レベルの言葉で紡ぐキャッチコピーが良い。

かっこいい言葉や粋な言葉は不要。

むしろマイナスだと筆者は主張する

理由は、

「かっこいい言葉を使わざるを得ない商品は、

そもそもユーザー価値が弱い」からだと言う。

 

つまり、①で述べたような

「価値」が無い、

あるいは

「価値」が見つけられないから、

「最もらしいイケてる言葉」で修飾しているに過ぎないのだ。

そんなキャッチコピーが良いわけがない。

 

 

③競合品と差別化できていて優位である

 

ほとんどの商品・サービスが

「だいたいOK」で「70点以上」の日本。

そんな状況で差別化できていない商品に勝ち目はない。

そこで必要なのは、

「キャッチコピー」であり「ストーリー」だ。

どちらも「一言で表せる」という意味では共通している。

 

この売れるものに共通している

「ストーリー」については、

別記事を読んでみて欲しい。

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/31/145104

 

 

先ほど②で「言葉を平易」が良いと述べたが、

「内容は個性的」である必要があるのだ。

その個性が他社と明らか違い際立っていて、

かつ、ユーザーにとって優位である必要がある。

 

例えば、

カメラのキャッチコピー

『かけがいのない瞬間をとらえるために』

 

このキャッチコピーに差別化を感じられるだろうか?

答えはNOだ!

理由は「カメラって、全部そうでしょ!」

とツッコミが入るからである。

一眼レフであろうが

スマホカメラであろうが、

最近は見なくなったインスタントカメラであろうが、

カメラは「かけがいのない瞬間をとらえる」ことが出来る。

というか、カメラとはそういうものだ。

つまり「カメラ」という大きな枠組み。

言い換えれば、

カテゴリーのキャッチコピーになってしまっていて、

商品そのものの特徴を謳えていない。

 

個人的に

ここが重要POINTではないかと思う。

自分達でキャッチコピーを考えたときに、

「それって、この業界の商品、全部の事言ってない?」

「それって、当たり前じゃない?」

と反芻する必要がある!

 

 

④オーバープロミスを避ける

 

直訳すると「行き過ぎた約束」

つまり、大げさすぎる表現は控えろということ。

 

当たり前だが「嘘」を言ってはいけない

法律違反だ!

しかし、誇張表現はグレーゾーンである現実。。

 

例えば

女性の化粧落としのキャッチコピー

『ハードなメイクも一度で落とす』

 

どこがオーバーかお分かりになるだろうか?

答えは「一度で」という部分。

 

例えば、

ある女性が

このセンセーショナルなキャッチコピーを

店頭で見て、商品を購入。

その日の夜、実際に使用してみた。

確かに、他の化粧落としよりは良さそうだが、、、

「一回では落ちないじゃん!!」

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だからといって

「一回で落ちないじゃないか!!コラア!!嘘言ってんじゃねえ」

と会社にクレーム電話をする人はほぼいないだろう。

しかし

女性はもう一度その商品をリピ買いするだろうか?

しない可能性が高い。

「被害者意識」を感じているからである。

小さいことだが「裏切られた」と感じるのである。

 

もちろん、広告慣れした現代人にとって

全ての広告を真に受けている人は少ないだろう。

「大げさなキャッチコピーだな~」で終わる話だ。

 

しかし、

ユーザーと企業(商品)の信頼関係は確実に悪くなる。

いわゆる「口先だけの奴」は信用できないのと同じである。

口先だけの企業の商品は買いたくない。

その信頼関係は企業の「長期的な売上」に関係する。

 

従って、

オーバープロミスは

「短期的」な売上向上には繋がるが

「長期的」にはマイナスの要素が大きいのだ。

やってはいけない。

 

②代理店任せはNG!?顧客より自社利益が一番!!

 

最後に筆者は

キャッチコピーは出来るだけ自社で考えることを勧めている。

決して広告代理店に任すな!と。

理由は

広告代理店は自社の評判をあげようとして、

しばしば

「カッコイイ、イケテル、斬新な」

キャッチコピーをつくろうとするから。

 

それがいかに愚かなことか。

この文章を読んでくれた方々にはお分かりいただけると思う。

悪いものなんか売ってないから買わない!?『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ』part②

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結論をそのままタイトルにしたような本。

ここにはマーケティングの本質が書かれている。

 

それを知る上で重要なのが

作者も紹介している島田紳助の「XとYの法則」の話。

詳しく解説しているので、こちらを見て欲しい。

Part①

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/05/31/010155

 

 

今回は本のエッセンスを解説していく。

 

①「どれ買う?」 「どれでも良いでしょう!」が客の本音!?

 

何故、現在社会において売れるものと売れないものがあるのか?

それは世の中のすべてのものが

「大体、良い物だからだ」と作者は主張する。

日本は特に「普通」の基準が高い!

何を買っても、どこに行っても大きな失敗体験はない。

70点以上は保証されている。

だからこそ

自分のビジネスもユーザーにとっては「one of them」のひとつにすぎない。

目立たず埋もれる。

だからこそ「差別化」を試みる。

価格で、品質で。

それでも足りず、AD(広告)を回しだす。

リスティング広告などがその代表。

しかし、これらは「クリック課金」であり

いわば「セリ市」構造である。

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例えば、「渋谷 美容院」という

キーワードでリスティング広告をうとうとすると

A社は1クリック100円で入札。

B社は1クリック120円で入札。

 

結果、B社が表示される。

理由は簡単。

その方が胴元が儲かるから。

胴元とはもちろんGoogleやYAHOOだ。

 

勝負に負けたA社はどうするのか?

今度は1クリック150円で入札する。

 

こうして単価はどんどん上がっていく。

専門用語で「CPC」というが、これが高騰していく。

結果、自社の利益が減り、そして胴元が儲かる。

 

つまりお金の消耗戦になる。

中小企業は大企業との「圧倒的な資金力」の差に打ち勝てない。

こうして会社が廃れていく。

 

 

これが現状だ。

作者はそれに警鐘を鳴らしている。

その方法では勝てないですよ!と。

 

②ニーズなんて探れない!作り出すもの!?

作者は「ニーズは作り出すもの」だと主張する。

考えてみれば当然だ。

この日本で

ニーズ(需要)に対して供給が追い付いていない業界などあるだろうか。

答えは「無い」!

無いから20年以上も「デフレ」なのだ。

デフレとはいわば「供給力過多」あるいは「需要不足」のこと。

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そんな供給過多の時代に、

ある市場に飛び込んだって勝てる確率は低い。

暴走族の集団にチャリンコで挑むようなものだ。

 

勝つために「ニーズ」を作り出す。

そして売る。

 

あなたって、こんなの欲しかったでしょう?

私が最初につくりましたよ。

どうぞ買ってください。

 

これが理想だ。

このユーザー自身が気付かない欲求を「インサイト」ともいう。

インサイト」については他記事で詳しく述べている。

是非、こちらも読んで欲しい!

https://yoshiyoshiyoshix.hatenablog.com/entry/2020/06/03/132700

 

 

③ニーズづくりの鉄則は「情熱大陸」を観ろ!?

では、

どうやって「ニーズ」を作り出せばいいのだろうか?

ここが重要だ!

作者は「ストーリー」が必要だという。

ストーリーは人を動かし購買に至らせると。

 

つまり、

魅力的な「ストーリー」を持ったproductで

「ニーズ」を作り出し、売る。

 

この考えは巷でよく言われる「ブランディング」にも似ている。

 

 

 

では、どんなストーリーが良いのか?

古今東西・老若男女において

人が「感動」するストーリーには共通点がある。

 

①欠落している/欠落させられた状況の主人公が

②遠く険しいゴール【志】に向かって

③多くの敵や障害を乗り越える

 

これが鉄則だ。

こう聞いて私が思い浮かぶのは「少年ジャンプ」のマンガだ。

 

ドラゴンボールるろうに剣心など、、、、、

HITするマンガは基本、これに沿ったストーリーだ。

ドラマでも同じ。

例えば、

「とってもHAPPYな主人公が、

何の苦労もなく、目標もなく、毎日幸せに暮らしてます。」

これではドラマに成り得ないww

 

エンターテインメントのみならず

実社会の商品・サービスでも同じなのである。

 

起業したとして。

あるいは新市場に参入するとして

①を満たすのは、比較的カンタンだ。

理由は「資金も人脈もない」小さな会社だから。

既にその市場を取っている大企業と比較すれば「欠落」している。

 

問題は②と③だ。

 

②のポイントは【志(こころざし)】だ。

真剣に考えなければならない。

注意すべきことは、

「もっともらしい」志はユーザーにばれるということ。

「お客様が第一です!」などという胡散臭いのはNG。

しっかりと「社会性」と「熱意」を持った【志】が重要だ。

でなければユーザーの共感は得られない。

 

次に③。

ここで必要なのは「エピソード」だ。

開業して、〇か月は客数は計10人で大変だった。

でも、志を信じて乗り切った。

みたいな。

そうすることにより「ブランド化」されていくのだ。

 

①②③が出来ているかどうか?

本には書いていないが

それを判別するのに私が考えたオススメ方法がある。

TV番組「情熱大陸」に出られるかだ?

あるいはひと昔前のTV番組「波乱万丈」に出られるか?

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つまり、TV番組として

視聴者が観るに堪えるような

「ストーリー」を持っているかということ。

もちろん、ほとんどの人間はTVのディレクターではない。

でも、ディレクターになり切って、今の自分や会社を見る

この妄想は

案外、自社の状況を冷静に判断できるのではないだろうか?